「GA4(Googleアナリティクス4)を使ってサイト分析をしているけれど、直帰率が高くてなかなかユーザーに見てもらえません…」という相談が増えています。そこで今回は、サイトの直帰率を下げる方法やメリットについてお伝えします。
そもそも、なぜ直帰率を下げると良いのかご存知でしょうか?直帰率の低下は、ユーザーのウェブサイト滞在時間の増加に繋がり、コンバージョン(お問い合わせ)率やユーザー満足度の向上を実現します。しかし、直帰率が高いという課題を抱えている経営者や広報担当者は少なくありません。
直帰率が高いままである原因を理解し、対策を立てることは集客アップにおいて非常に重要です。
この記事では、GA4において
・直帰率が高くなる原因
・直帰率を下げ、お問い合わせを増やす具体策
・直帰率をしっかり把握するための効果的な分析手法
を詳しく解説します。
また、Googleアナリティクスの概要や、UAとGA4の違い、直帰率の確認手順についてはこちらの記事で解説しています。直帰率の仕組みを理解して効率よくお問い合わせを増やし、集客効果を高めていきましょう。
ページの分析を行い、お問合せにつなげるための方法をもっと知りたいと考えている方はシンミドウへお問合せください。
GA4における直帰率の目安とは?
直帰率を改善するためには、まずは目標となる目安値を知っておくべきです。
以下にサイトの種類別で直帰率をまとめました。
サイトの種類 | 直帰率の目安値 |
BtoBの企業サイト | 25 – 55% |
BtoCサイト・ECサイト | 20 – 45% |
コラムなどの記事サイト | 70 – 90% |
自社のサイトの直帰率の目安はイメージできたでしょうか?私たちはBtoBとして企業様をご支援することが多いため、直帰率は40%以下を目標としています。
また、トップページ、会社紹介ページ、セミナー申込ページなど、ページの内容によっても目標とする直帰率は異なります。
「このページの場合は直帰率はどのくらいになりますか?」等の質問がありましたら、ご相談頂けたらと思います。
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GA4で直帰率が高い原因とは?
直帰率が高いとは、サイトがどのような状況だと想定できるでしょうか?結論からお伝えすると、
ユーザーがサイトを訪れて1ページ目で離脱している=ユーザーの興味関心度が低いと言えます。
具体的には以下の4つが直帰率が高まる原因です。
・ページタイトルと内容に相違がある。
・最初に目に入る部分に必要な情報がない
・コンテンツ内容に興味が湧かない。
・ページのレイアウトが崩れている、文章が読みにくい
・次に取るべき行動がわかりにくい
1つ1つ、原因の詳細と改善策について紹介します。
ページのタイトルと内容に一貫性を持たせる
タイトルと内容の相違をなくすことは、ページ作成における基本です。ユーザーがタイトルを見て興味を持ってクリックしてもらえたら、まず第一関門突破と言えるでしょう。
また、同じ意味を表す言葉を複数使わずに1つの言葉に統一することも、一貫性を持たせるポイントです。例えば、1人称を「私」、「自社」、「弊社」、「当社」など、色々な言葉を1つのページ内で使っていませんか?
細かい点ですが、1つ1つの言葉の表現を統一することは一貫性を持たせ、「ページの分かりやすさ」の向上にも繋がります。
ユーザーのニーズを把握しページ冒頭で惹きつける
求めている情報がない、興味を湧かせることができないなど、ユーザーニーズとの不一致は直帰率を高める要因となってしまいます。ページの冒頭は、ページ全体の第一印象となる重要な部分です。ここで興味を湧かせることで、ユーザーをページに留めることに繋がるでしょう。
また、興味関心を高めるためには
・そのページで伝えたい結論を伝える。
・ページを閲覧するメリットを示す。
・興味を惹かせるキラーワードやキャッチコピーを活用する。
などが挙げられます。
他にも、そのページのターゲットとなるユーザーが持つ悩みを具体的に示すと良いです。
【いかに冒頭で惹きつけられるか。】ここは非常に重要な点になるため、覚えておいてもらえたらと思います。
分かりやすいページ作りのポイント
分かりやすい文章は、読んでいて気持ちが良いものです。
読みやすい文章作りのポイントは
・最初に結論がある。
・適度に改行を加える。
・1文を長くしすぎない。(目安は句点は2つまで)
・主語と述語が明確
・誤字脱字がない
などに気を付けてください。
また、ページのレイアウトが崩れていると見づらく、ユーザーにストレスを与えます。例えば、挿入している写真や画像のサイズが不適切であったり、テキストが画像と被っていると、ユーザーに対して悪い印象を与えてしまいます。
他にも見落としがちな点として、パソコン版のレイアウトは問題ないものの、スマートフォン版のレイアウトが崩れているということが、多々あります。
ページ作成時は、パソコン・スマートフォン・タブレット等、ユーザーが閲覧時に使用するデバイスとして想定されるもの全てにおいて、ページの見え方を確認し、各デバイスにおいて最適化していきましょう。
CTA(コールトゥアクション)の効果的な設置方法
ユーザーにページを閲覧してもらう目的は、【次のアクションに繋げること】です。ユーザーの行動を促す導線が明確でないと、次に何をすべきか分からず、サイトを離れてしまうことがあります。
CTAボタンを設置するときのコツ
・ナビゲーションメニューが分かりづらい
・リンクが分散している
・目立たない場所に配置されている
上記の内容に不備があると、ユーザーは迷ってしまいます。適切なユーザー導線を確保するためには、シンプルで直感的なデザインを心がけ、ユーザーが目的のページにスムーズにアクセスできるようにすることが重要です。
また、効果的なCTA(コールトゥアクション:行動喚起)を設置することで、ユーザーの行動を促進し、直帰率を下げることができます。以下にCTAの設置ポイントについて説明します。また、直帰率を下げるだけでなく、お問合せのもつながりやすくなるのでCTAボタンの設置は必ず行いましょう。
CTA設置ポイント
詳細
CTA設置のポイント | 詳細 |
目立つデザインと配置 | 実際の事例
・目立つ色にする ・目に入りやすい位置に配置 |
具体的な行動を明示 | CTAボタンのボタン例
・今すぐ購入 ・詳細を見る |
シンプルなメッセージを追加 | メッセージ作成のコツ
・無駄な文言は削除する |
効果的なCTAを設置することで、ユーザーは次に進むべきステップが明確になり、サイトから離れることなく行動を起こしやすくなります。
その他の直帰率を低くするための改善策
ここまで直帰率が高まる要因と、下げるための改善策をお伝えしてきました。その他にも改善策はあるため、実践できるところから進めていきましょう。
ページの読み込み速度の向上
ページの読み込み速度が遅いと、ユーザーのストレスを高める原因となります。読み込みを待つことに耐えられず、離れてしまうことでしょう。読み込み速度の目安として、読み込みが3秒以上かかると、直帰率は大幅に増加する傾向にあります。
ページの読込速度が遅い原因
・画像のサイズや容量は最適化か
・不要なテキストがないか
・よりサーバーの応答時間を短縮できないか
このような視点が求められます。
ページ読み込み速度を改善するためのポイントは下記の通りです。
読み込み速度改善ポイント
読込速度の改善ポイント | 改善方法 |
画像の最適化 | 画像の最適化方法
・画像のサイズを小さくする ・画像の容量を圧縮する |
不要なテキストの削除 | 不要なテキストの削除例
・不要なJavaScriptの削除 ・不要なCSSの削除 |
フィードバックを収集する | フィードバックの収集方法
・ユーザーからのアンケートを収集する |
これらの手順を実行することで、ページの読み込み速度が向上し、ユーザーが離れる前にページを表示できるようになります。
内部リンクを活用した回遊性の向上
内部リンクを適切に設置することで、ユーザーがサイト内をより多く回遊するようになります。
以下は内部リンクを活用するためのポイントです。
内部リンクの活用ポイント | 詳細 |
関連コンテンツへのリンク設置 | 関連性の高いページへ誘導する |
パンくずリストの導入 | どのページにいるかをパンくずリストで表記する |
コンテンツ内リンクの活用 | 記事の途中に他のブログ・コラムページへ誘導する |
コンテンツの質を上げるためのデータ分析
データ分析はサイトの現状を把握するために重要と言えるでしょう。
以下にコンテンツの質を向上させるデータ分析のポイントを紹介します。
データ分析ポイント | 詳細 |
ユーザー行動の分析 | 分析例
・どのページがよく見られているか? ・どのページでユーザーの離脱が多いのか? |
エンゲージメントデータの活用 | 分析例
・どのコンテンツにユーザーが興味を持っているか? |
フィードバックの収集 | 分析例
・アンケートの内容を反映させる |
これにより、ユーザーのニーズに応じた高品質なコンテンツを提供し、直帰率を低下させることができます。
ユーザーの離脱経路を把握するためのレポート作成
ユーザーの離脱経路を把握することで、どのページでユーザーが離れてしまっているのかを明確にし、改善点を見つけることができます。
GA4で効果的なレポートを作成するための手順は以下の通りです:
①離脱ページレポートの確認:GA4の「エンゲージメント」レポートで、ユーザーがどのページで離脱しているかを確認します。
②セグメント分析の実施:特定のユーザーセグメントを作成し、異なるユーザーグループの行動を比較分析します。
③イベントトラッキングの設定:ユーザーがどのアクションを行った後に離脱したかをトラッキングし、詳細な分析を行います。
これらの手法を活用することで、ユーザーの離脱経路を明確にし、直帰率を低下させるための具体的な対策を講じることが可能です。
まとめ
ここまでのお話をまとめます。
直帰率を低くするためには
・ページタイトルと内容に一貫性を持たせて分かりやすさを重視し、興味関心度を高める。
・次に取るべき行動を明確にするためにCTAを意識した導線を設計する。
・ページを最適化して読み込み速度を向上させ、ユーザーのストレスを軽減する。
・データ分析によりウェブサイトの現状を把握する。
これらを意識して、ページを作成することが重要です。
これらの対策を実施することで直帰率を低くし、コンバージョン(お問い合わせ)率やユーザー満足度の向上に繋げていきましょう。
ページの分析を行い、お問合せにつなげるための方法をもっと知りたいと考えている方はシンミドウへお問合せください。