これから集客を始める物件を、WEBサイトに掲載する際に皆さんはどのような写真を使っているでしょうか?多くの不動産会社さんは、空室になった写真と間取り図の画像をセットで掲載しています。賃貸以外にも建売住宅や注文住宅においても未入居物件の写真には引越し前のガラっとした空間の写真であることが多いです。
実はこのような掲載写真は、家具入りでの写真を掲載したほうが問い合わせにつながりやすいことがわかっています。集客している物件に家具を配置することを、ホームステージングといいますが、ホームステージングは売却物件を魅力的魅せる手法として知られています。
しかし、むやみに家具を配置すればいいというわけでは有りません。家具の配置や種類が物件の印象を左右しますので、家具選びは重要な要素になっています。
この記事では、以下のようなことを紹介します。
・ホームステージングにおける家具の効果
・集客に最適なホームステージング用の家具の選び方
・ホームステージングの成功事例
・費用を抑えて安くホームステージングをする方法
バーチャルホームステージングの詳細はシンミドウにお気軽にご質問ください。
バーチャルステージングのお問合せをシンミドウにする
ホームステージングとは?
ホームステージングとは、売却物件に家具を配置することで、モデルハウス・モデルルームのような見た目で集客力を向上することができます。雰囲気にマッチしたホームステージングに成功できれば、物件の魅力を最大限に引き出せます。その成功の鍵は、写真を見ただけで、ここで暮らしたい!と感じさせる家具選定にあります。
家具選びが鍵を握るホームステージング成功の秘訣
ホームステージングには、物件の特性や雰囲気を踏まえたうえでの家具スタイルの決定や配置ぎめが必要になります。社内で持っている家具を使いまわして配置すると、代わり映えしないだけでなく、物件の雰囲気とのミスマッチによりホームステージングの効果が減ってしまいます。
アメリカンハウスであれば家具やインテリアはヴィンテージ物やインダストリアル風なものを、レンガや北欧の雰囲気の家であればフレンチシャビー系やスカンジナビアモダン系といったスタイルが当てはまります。また、家具選びには大きさや高さも気を配る必要があります。空間に見合わない大きさの食器棚やテーブル、部屋全体の見通しが悪くなるような背高のチェアや観葉植物は、生活イメージが湧きにくくなるだけでなく、影や圧迫感から、暗く狭い印象を与えることになります。
さらに、ホームステージングは買い手に生活イメージを想像してもらうためにするものですから、空間への理解だけでなく買い手のターゲット層に合わせた家具選びが必要です。
例えば、ファスト家具として安価に購入できる家具をハイクラスな空間に配置すると、その物件を検討する富裕層からは「自分には合わないな」とむしろホームステージングにより逆効果を与えてしまうことにもなりかねません。ホームステージングを成功させるには、物件の特性理解を踏まえた家具選びやターゲット層の意識が大切になります。
適切な家具の重要性
適切な家具を選ぶことは部屋の魅力を最大限に引き出すことに繋がります。考慮することは、家の雰囲気にあっているか、ホームステージングとしての家具配置が出来ているかということです。
家の雰囲気は先に上げたアメリカンビンテージやフレンチ、スカンジナビアの他にも、アジアンやカントリーなどの種類があります。ホームステージングをする物件がどのような雰囲気であるかを確認したうえで適切な家具を選びましょう。
また、写真等から集客する場合は、色合いやサイズが空間の雰囲気づくりを左右します。明るい色やバランスの良いサイズの家具を配置すると部屋の魅力を最大限に伝えることが出来ます。
費用対効果が高い家具の選び方
家具を選び、購入する際には目的を明確にして選定するようにしましょう。見学会や集客といった用途では決められた予算を考慮したうえで購入が必要です。また、耐久性の良いものや、様々なシーンで使えるような汎用性の高い家具であれば、家具の購入数を抑えることができます。コストを抑えつつ価値のある家具を選ぶことが大切です。
魅力を最大化する家具選定のテクニック
これまで、物件の特徴や空間の広さを考慮して家具配置をしていくことが大切というふうにお伝えしてきましたが、より具体的にホームステージング用の家具を選定、スタイリングするにはどのようにすればよいのでしょうか?失敗せず魅力を最大化するルールとインテリアとの相乗効果について解説します。
もし、バーチャルホームステージングで住宅の内観をきれいにしたいと考えている方はシンミドウにお気軽にご質問ください。
バーチャルステージングのお問合せをシンミドウにする
スタイリングの基本ルール
家具のスタイリングはルール決めをしたうえで取り組むことでより失敗を減らすことが出来ます。基本ルール2つを以下に紹介しますので迷ったときにはこのルールに立ち返ってみましょう。
①無理ない範囲でできる限りシンプルに
部屋をより魅力的に見せたいと思ったり、より生活イメージが湧く空間にしたいと思ったりしているうちに思ったより多くの家具や物が必要になってくることに気づくと思います。しかし、ホームステージングの本来の目的は完璧な空間を素晴らしい計画によって作り上げることではなく、見学会や集客の際に、買い手の生活イメージを湧きやすくし、空間の本来の魅力を伝えることにあります。できる限りシンプルに基本構成要素のみを配置することで、むしろ細部へのインテリア配置の想像を膨らます効果があり、その物件が注目されるきっかけにもなるのです。
②バランスを保つ
ホームステージングの際のコーディネーションには、大きさや色、素材等の点から、それぞれの家具同士、または家具と空間に対してのバランスが大切です。バランスの崩れた空間は、居心地が悪いだけではなく空間に雑多な印象を与え、興味付けに対してむしろマイナスな効果になり得ます。大きすぎる・小さすぎる家具を控え、決めたインテリアスタイルに沿った素材や色を選択することで、特別な知識やスキルが無くともバランスを保った空間づくりが可能です。
インテリアと家具の相乗効果
ホームステージングは家具を置くだけではなく小物やファブリックも合わせたインテリアも導入します。インテリアと家具で部屋の魅力に相乗効果をもたらすことができます。その際にもインテリア全体の調和や統一感を考慮する必要があります。小物一つでも、インテリアスタイルで絞り込むことで、必要なものを明確化できます。
例えばアジアンインテリアであれば、ウォーターヒヤシンスのソファを配置するでしょう。この空間には、モンステラのような観葉植物をインテリアとして選べば、空間のイメージを決定することができます。家具とインテリアを適切に組み合わせると、相乗効果を引き出すことができるのです。
ホームステージングにおける家具の役割
ホームステージングにおける家具の役割は、物件の売買において重要な要素です。家具は空間の魅力を最大化させるだけでなく、物件の機能を見ただけで伝わるようにしたり、家具の選び方次第では買い手の気持ちは大きく変わってしまうのです。
空間の機能を印象付ける
家具を配置することで意識しなくとも空間の機能や使われ方を印象付けることが出来ます。
例えば、リビングに配置するソファやコーヒーテーブルであっても、足の無い座椅子タイプのソファにこたつタイプのローテーブルであれば非常にカジュアルに過ごせる空間であることが分かりますし、逆にスチールフレームにレザー素材の座面のようなソファが向かい合い、ガラス天板のローテーブルを配置すれば、落ち着いて対話できる環境であることが伝わります。
買い手の気持ちを掴む
こうした空間の機能の演出はターゲット層へのアプローチ方法として活用できます。ホームステージングの目的は、買い手に魅力的に思ってもらい契約への可能性を上げることですので、理論立ったホームステージングで買い手の気持ちを掴みましょう。
ホームステージングのデメリット
これまで、ホームステージングはすることにより様々な効果があることや具体的にはどのように配置していくことが効果を最大限に引き出すことに繋がるかをお伝えしてきました。
配置やスタイリング、家具選びに関しては、社内にインテリアコーディネーターの方が居る場合更に洗練された空間づくりができるでしょう。しかし、今まで皆さんがやってこなかったことには様々な理由があると思います。
コストがかかる
例えば、費用に関してはどうしても必要になります。家具は購入した場合は、自社備品として使い回すことが出来たりオプションとしてそのまま物件販売に加えることが出来ます。しかし備品としての保管場所が必要になったり家具品質を選べば購入費用は高額になります。レンタルという選択肢もありますが、継続して使うことが出来なかったり、結局購入したほうが安かった、という場合もあります。
集客時間が短くなる
物件の引き渡しが決定していて、その上で物件への集客をする場合、短い時間の中でコーディネート計画・家具選定・家具の用意・家具搬入・写真撮影・イベント・家具搬出を行うことになります。毎日の業務に追われる中で、集客期間にこれだけの工程を組み込むことは現実的ではないかもしれません。
部屋へのキズをつける心配
さらに、物件引き渡し前に家具を搬入出する際には、絶対に部屋を傷めないことに注意が必要です。引き渡し前の損傷はトラブルとして避ける必要があります。念入りな計画やお施主様への事前相談が大切です。
バーチャルホームステージング(VR家具ステージング)とは
もし、集客のために家具を入れた写真を撮影したいという場合であれば、家具を入れずに部屋の空間の写真だけ撮影し、あとから3Dで家具を入れるという方法もあります。
空っぽの部屋の写真に3Dの家具を入れる「バーチャルホームステージング」では、家具購入や搬入出なしに、空間の雰囲気演出や集客写真を作成でき、コストも1/10程度に抑えることが出来ます。
また、設計CADでの家具配置とは異なり、実際のメーカー家具を緻密にモデリングし、質感を表現できます。正面の反射や陰影を演算システムから演出し実際の家具が入っている写真と見間違えるほどのクオリティを実現できます。
まとめ
ホームステージングに置いて家具を適切に選ぶことは物件の魅力を最大限に引き出すことに繋がります。モデルハウス、モデルルーム以外にも完成見学会、空き物件の集客等多様なシーンで活用することができるでしょう。
家具は、ECサイトや店舗での購入またはレンタルするという選択肢があります。しかし家具の導入は決して安くない経費になります。自社にあった最適な手段を選ぶことが大切です。
空っぽの部屋写真を撮って送るだけ、コストも激減できるバーチャルホームステージングも部屋を魅力的に見せる選択肢として取り入れてみてはいかがでしょうか。
バーチャルホームステージングの詳細はシンミドウにお気軽にご質問ください。
バーチャルステージングのお問合せをシンミドウにする